生活習慣病

LIFESTYLE DISEASE

生活習慣病とは

LIFESTYLE DISEASE

生活習慣病とは食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる病気の総称です。日本人の死因の上位を占める、がんや心臓病、脳卒中の一部も、生活習慣病には含まれます。中でも、高血圧症・糖尿病・脂質異常症は自覚症状がほとんどなく、気付かないうちに進行し、脳や心臓、血管にダメージを与え、心臓病や脳卒中など命に関わる病気を引き起こす可能性があるため、予防と治療を行うことがとても重要です。

高血圧症

HIGH BLOOD PRESSURE

高血圧

日本高血圧学会では、診察室で繰り返し測定した血圧で、
最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上
の場合を高血圧と定義しています(高血圧治療ガイドライン2019)。
高血圧のうち、血圧を上昇させるはっきりとした病気が背景にないもの(本態性高血圧)が約90%を占め、遺伝的な因子に加え生活習慣などの環境因子が発症に関与しています。
環境因子としては以下のものが挙げられます。
・過剰な塩分摂取 ・肥満 ・過剰な飲酒 ・喫煙
・ストレス ・運動不足 ・野菜や果物(ミネラル)不足
高血圧を放置しておくと、脳や心臓の血管が動脈硬化を起こし、心臓病、脳卒中、腎臓病などの重大な病気を発症する危険性が高まります。
減塩など食生活の改善に加え、薬物治療により至適な血圧を目指すことが重要です。

糖尿病

DIABETES

糖尿病

糖尿病の合併症


糖尿病はインスリンという膵臓から分泌されるホルモンが十分に働かないために、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が上昇してしまう病気です。
糖尿病の診断を行うためには血液検査で血糖値とHbA1c値を測定します。
糖尿病にはいくつかのタイプがありますが、中でも2型糖尿病は過食、運動不足、肥満、ストレスといった生活習慣がその発症に大きく関わります。
血糖値が高い状態を放置すると、網膜症、腎症、神経障害といった合併症を発症し、失明や透析に至る危険性があります。
食生活の改善(食事療法)や適切な運動(運動療法)を行った上で薬物治療を行い、合併症を防ぐことが重要です。

脂質異常症

DYSLIPIDEMIA

脂質異常症

血液中の脂質の値が基準値から外れた状態を、脂質異常症と呼びます。脂質異常症には、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)、トリグリセライド(中性脂肪)の血中濃度の異常があり、これらはいずれも動脈硬化を促進させます。
脂質異常症は主に以下のタイプに分類されます。

高LDLコレステロール血症

食事中の飽和脂肪酸の取りすぎにより引き起こされます。飽和脂肪酸は肉の脂身やバター、ラード、生クリームに多く含まれます。また鶏卵の黄身や魚卵から摂取されるコレステロールもLDLコレステロールを高めることに関与します。

高トリグリセライド血症

カロリー、特に甘いもの(洋菓子など)やお酒、油もの(揚げ物など)、糖質の取りすぎにより引き起こされます。トリグリセライド(TG)は甘いソフトドリンク(ジュース、炭酸飲料、カフェオレなど)をよく飲む方で高くなりやすい傾向があります。これらの量を控えるなど食生活を改善し適切な運動を行うことや、緑黄色野菜・きのこ類・青魚・大豆・海藻類に含まれる不飽和脂肪酸を摂取することもTGを低下させる効果が期待されます。

低HDLコレステロール血症

TGの高値と連動することが多く、肥満や喫煙、運動不足により引き起こされるため、減量や禁煙、運動により改善が見込まれます。

当院では血液検査で脂質異常症のタイプを診断し、適切な治療法を選択します。

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