日本高血圧学会では、診察室で繰り返し測定した血圧で、
最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上
の場合を高血圧と定義しています(高血圧治療ガイドライン2019)。
高血圧のうち、血圧を上昇させるはっきりとした病気が背景にないもの(本態性高血圧)が約90%を占め、遺伝的な因子に加え生活習慣などの環境因子が発症に関与しています。
環境因子としては以下のものが挙げられます。
・過剰な塩分摂取 ・肥満 ・過剰な飲酒 ・喫煙
・ストレス ・運動不足 ・野菜や果物(ミネラル)不足
高血圧を放置しておくと、脳や心臓の血管が動脈硬化を起こし、心臓病、脳卒中、腎臓病などの重大な病気を発症する危険性が高まります。
減塩など食生活の改善に加え、薬物治療により至適な血圧を目指すことが重要です。